ふかひれラーメン

ラーメンコンサルタントをしていると、やはり一番の仕事は「うまい」と言われるラーメンを食べ歩くことだと思う。そして、どこで食べてもそれなりにうまいと思う。好みの問題が大きいのではないだろうか。

一番困るのは「うまいラーメンを作ってくれ」と言う課題である。ラーメンコンサルタントとしては「できません」は通らない。当社の特級料理人(日本中国料理協会幹事)である総料理長に課題を与えてみても難しい話である。ある日のこと「私をうならせるラーメンを食べさせてくれ」と言うクライアントさんがみえた。ラーメンにかなり“うんちく”がある。ラーメンコンサルタント泣かせである。約束の日は迫ってくる。そこで料理長が「価格が関係ないのなら“ふかひれラーメン”を作ります」と言った。その日が来た。何度も言うが料理長は本当に腕がいい。その彼が一日じっくり煮込んだふかひれの姿煮を、これまたしっかりと取った上湯(シャンタン)で作ったスープは驚くほどにうまい。これを少し細めの縮れ麺(スープがよく絡むように)の上にかけて、青菜を添えて渡りガニの卵をトッピングした。

さすがのうんちくさんも、これには黙った。しかし髭おやじは心から納得してない。むしろ敗北感さえある。これはラーメンではなく「ふかひれの姿煮 麺入り」だ。本当に毎日が勉強である