ラーメン見聞録

命をかけた・・ 魂の・・・

よく、ラーメン店の店内や看板で「命をかけた〇〇」や「魂の〇〇」などの言葉を、でっかく貼り出している店がある。

 

やる気は十分に伝わる。

しかし・・・

何せ、食べ物である以上、一口食せばすぐ分かる。

 

接客に関しても、今時は飲食店の店員より、お客様の方が、余程、接客の善し悪しを分かっている。

なぜなら、お客様は「お客様のプロ」だからである。

 

 

それで・・・味と接客を見て・・・

「この人の命はこれぐらいか?」

「この人の魂って、こんなものなの?」

と思うであろう。

 

人間が生まれて、たった一つしかない命や魂。

それを書くのであれば、軽い気持ちでやらない方がいいと思う。

お客様のプロは、そのことで返って「ドン引き」するからです。

 

人間、期待が大きければ大きいほど、裏切られた時の反動はでかい。

逆に、あまり期待せずに入った駅前のラーメン店で思いのほかうまかったり、他はそこそこなのにチャーシューはバツグンだったりすると、何かうれしい思いになる。

 

一生懸命がんばることと、命がけとの間には、大きな大きな開きがあると思う。

仕事の仕方で人生が変わる

今の時期になると、ありがたいことに、様々な学校から講演の依頼が入ります。

卒業前の学生さんに向けて、卒業してからの仕事の心構えについてや、入学式後のPTAの保護者の方に対してなどです。

 

そこで様々な話をしますが、必ずする話があります。

それは、「仕事をする人には、大きく分けて3通りの考え方がある」ということです。

 

1つ目は、その仕事が好きだから、その仕事をしている人。

 

2つ目は、その仕事が給料がいいから、儲かるからやる人。

また、この考えと同じなのが、浮き沈みがなく、当たらず障らず出しゃばらずにいれば安泰だからその仕事を選んだ人。

 

3つ目は、その仕事で、お客様や自分の回りの多くの人たちに喜んでいただきたいと考える人。

それは、人を喜ばせたいと心から思い、どうしたら喜んでもらえるか一生懸命考えて仕事をする人です。

 

 

どれが正しいのか、正解があるわけではありませんが、自分の心は必ず人に伝わります。

当然のことながら、自分中心のラーメン店と、お客様にどうやったら喜んでいただけるかを一生懸命考え、頑張っているラーメン店とでは、確実に違いが出るはずです。

 

人生、どんな仕事でも一緒だと思います。

吉野家の恐怖

最近テレビCMで吉野家が豚丼の宣伝をしている。

吉野家といえば【牛丼の吉野家】がフルネーム。

「牛丼ひとすじ〇〇年」で売っているはずが、新しいジャンルの始まりか。

 

例えば、松屋は最近ではハンバーグを売りにしているし、すき家もカレーなどメニューを増やし、イオンを中心としたモールに盛んに進出している。

 

しかし、決して手を出さないのがラーメンであった。

 

ところが、最近は製麺技術の目覚ましい発展により、30秒茹でで、歯ごたえのある麺も開発されてきている。

 

となると、吉野家・松屋・すき家などがラーメンを出したとしたら。。。

「ラーメンと半牛丼のセット」なんか大ヒットすること間違いない訳で。。。

 

私は、必ずやこの過当競争の中で、ナショナルチェーンの新たなラーメンブームが到来すると考える。

あれ??行列ができてないぞ?!

いつも読んでいただきありがとうございます。

皆様、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

◆◆◆◆◆

私の行動の中心は主に名古屋・岐阜である。

最近、ふと気づいたこと。

いつも行列ができていた大人気店。

それが前を通っても、行列ができていないか、並んでいても明らかに人数が少ない。

 

考えてみれば、30分以上並んでまで何かをするというのは、ラーメンを食すか、ディズニーランドの乗り物位である。

あと、休日の家族連れの回転寿司か。

いずれにせよ、毎日毎日、あれだけ並ぶことが当たり前のはずがない。

 

そういえば、テレビでも一時期に比べて、明らかにラーメンを特集する番組が減ってきている。

少し前までは、「ラーメン・温泉・動物」でどれだけか数字が取れたテレビ界も、すっかり「子役ブーム」である。

 

ラーメン界に少し陰りが出てきたのか、それとも・・・・・

 

私が一つ思うには、あまりにも太麺が流行って、「太麺・カツオの粉たっぷり・こってり」みたいな、同じような店をよってたかって作り過ぎたのではないだろうか。

一時期の焼肉屋ブームみたいである。

 

 

因みに、私が子供の頃から愛してやまない、創業70年になる「満州亭」は、大将いわく「いい時もないけど、悪い時もない」そうな。

いつも常連で賑わっている。

やきそばブーム

「B1グランプリ」なるものがある。

正式な事務局もあり、これ自体はすばらしい企画だと思う。

ところが、このB1グランプリなるもの、名前は多少変わるかもしれないが、あちこちで開催される。

 

先日、とあるところの「〇〇県うまいものB1グランプリ」と銘打った小さなイベント。

近所の定食屋のおやじたちが、何やらよく分からない、うまくもないものを出している。

ちょっと手の込んだ学園祭の模擬店の方がよっぽどましだと思った。

 

その中で、最近やたらと目につくのが「やきそば」である。

これをご覧の方もお気づきだろう。

あちこちで「ご当地やきそば」が登場している。

何で「やきそば」なんだろう。。。

 

たしか、第1回のB1グランプリ優勝が「富士宮やきそば」だったと思う。

そのあたりから、【やきそばで町おこし】が来たのだろうか??

 

そもそも、やきそばを年に何回食べるだろう?

私の場合、おそらく10回はないと思う。

 

確かに、大きな鉄板で一度に何食も作れる効率のいい食べ物である。

だから売る方としてもラク。

それに、誰がどう作っても、まずいやきそばを作る方が難しいくらい。

大概は、うまいとは言えないにしても、なんとか形になるのが「やきそば」だ。

 

しかし、ここで考えてほしい。

本当に、自分の愛するご当地を代表する食べ物が「やきそば」でいいんですか??

もし、市長や商工会議所の会頭あたりに尻ひっぱたかれて考えたのだったら、今からでももう一度、本気で考えた方がいいですよ。

やきそばに逃げちゃダメだ!!

 

因みに、富士宮やきそばは、麺も全く違うし、何しろバツグンにうまい!

これぞ「ご当地グルメ」である。

気合入りすぎのラーメン店

最近のラーメン業界は、ある意味、格闘技のような雰囲気がある。

大きな声のあいさつ。

気合いの入ったユニホーム。

頭にタオルを巻いて。

店内には「情熱だ!気合いだ!魂だ!」中には「命をかけた!」とまでいう所さえある。

 

私は小・中・高・大と野球部だったので、この手の気合いは大好きである。

 

最近できたラーメン店で、店名も「〇〇魂」という店があったので入ってみた。

つけ麺をいただいた。

今どきの「極太麺・こってりスープ」である。

 

その時、隣の人が食べていた「メガ盛り」なるラーメン!

どんぶりの深さより高く盛られた盛り付け。

しかも並と値段は同じ!!

と、なれば、みんなそれに行くだろう。

 

当然、私ももう一度出かけ、「ラーメン メガ盛り」を注文した。

ところが、、、食べても食べても、スープと麺にたどり着かない。

 

因みに、ラーメンコンサルタントを職業としている私にとって、「ラーメン3軒立て続け」は平気であるくらい食は太い方である。

 

しかし、そんな私ですら半分を残してギブアップ。。。

回りを見ても、ほとんどの人が残してしまっている。。。

 

お客様に喜んでいただきたい、満足してほしい、という気持ちはよくわかる。

おそらく店主であろう人物の顔にも気合いが漲っていて、すばらしい青年だ。

 

しかし、店を出るときに、なぜか気持ち良さが残らない。

残したことへの後悔??

はたまた、店主が思っているほど満足できなかった??

店には必ず『命』がある

人にはそれぞれ好みがある。

そして、ラーメンほど、この好みが分かれる食べ物も珍しいだろう。

 

実は私にも大好きなラーメン店がある。

それが今の流行とはまるで違う、細麺の柔らかな麺で、スープもとてもあっさりとした醤油味の中華そば。

 

ワンタン麺が名物の店で、店名は「満州亭」と言う。

創業60年以上で、今の店主が70歳を過ぎているのだが、そのお父さんが戦争で満州から帰ってきて作った店だそうだ。

私が子供の頃は、ラーメン店なんてものはそんなに沢山あるわけではなく、「ラーメン=満州亭」だった。

 

ところが最近になって、営業が昼だけになった。

店主がお疲れだそうだ。

また、さみしいことに、今の店主が辞める時、60年以上の歴史にも幕が閉じられることになるそうな。

何とかならないものか。。。

 

因みに、私は今でも週1回はどうしても食べたくなるのだ!

TPPに賛成?反対?

そもそもTPPとは何の事か。

説明すると長くなるので、簡単に一言でいうと、

「今、5kg=2,800円するカリフォルニア米が、5kg=250円ほどになる」のである。

だから農家は反対するに決まっているし、ものづくりの中小企業は大賛成になるのである。

 

ではラーメン店はどうなるか。

まず、麺に使う粉が輸入品なら、1玉50円が20円ぐらいになるかも。

そして、スープに使う鶏ガラ・とんこつ、チャーシューの肉etc.

 

ここで問題①

今使っているものが、正直、輸入品も国産も大きな差がなく、だったら少し高くても国産を使った方が・・・と考えている人たち。

これがめちゃくちゃな値段の違いになって、それで味が変わらなければ、当然、選択しなければならなくなる。

 

問題②

今の取引先が国産品しか扱うルートがなければ変えようがないという事。

当然その業者さんは、輸入品の質の悪さを強調するだろう。

しかし、商社と取引するような大手の業者はどちらのルートも持っていて、「どうしますか?」と選択が出来る事となる。

 

『いつも今まで通り』が通らなくなる時代が必ず来ますよ。

「ラーメンづくり」も大切ですが、アンテナだけは立てておかないといけません。

北海道らーめん日記 (しめくくり)

4日間の北海道の日々も最終日です。

 

最後のシメは、やはり空港での1杯。

 

因みに申し上げておくと、空港の食堂を馬鹿にしてはいけない。

一時期と違い、何かの利権で、土建屋さんが適当にそばやうどんを作って・・みたいなものではない。

結構しっかりとした地域一番店を連れてきたりする。

お土産でもそうですが、売れなければすぐに売れる商品とチェンジさせられる。

だから、空港のめし屋は結構いけるんです。

 

久しぶりに北海道千歳空港に行ったのですが、「北海道ラーメン街」なるものが出来ていました。

有名店も含め、本当に『北海道オールスターズ』が10店ほど並んでいます。

ここで2杯食べようと考えたのですが・・これがまた難しい!

どれもこれも、うまそうというか、一度は食べておかないと、と思う所ばかりです。

 

1軒目はすぐに決まりました。

何故なら麺が名古屋のきしめんほどの激太麺だったから。

これだけの麺に負けないパンチが出せるのだろうか。

・・・麺以外は、スープから具に至るまで、いたって食べ覚えがある味。

これは好き嫌いが分かれるところだな~。

私は結構「アリ」だと思いましたが。。。

また同じことを言いますが、名古屋でこの店を出す勇気はないです。

が、ラーメンに興味がある人は一度はお試しいただきたいと思う1杯。

 

もう1杯は、迷った結果、せっかくだからという事で「エビスープ」の店に入りました。

口いっぱいに広がるエビの風味。

それはそれでうまいのですが・・

これもまた、エビ好きの名古屋人が多い土地でもオープンさせる自信はないぐらいのものだと。

それと、私が一番引っかかるのは、その価格の安さ。

あれだけのエビ風味を出すのにかかるエビの量は並大抵のものではないはず。

私は名古屋人なので名古屋名物の「えびせんべい」の作り方を知っているのですが、これはちょっと、とてもお話しできるものではなく。。。

このラーメンも、それと同じなのかも・・と思うと気になってしまいます。

 

最後に、久しぶりの北海道は本当に勉強になりました。

少しぐらい流行っているからと言って、同じ味一本でいくと気づけばもう遅い・・という事になる。

やはり北海道は東京に次ぐラーメンの激戦地。

と同時に、はずれのない元気な店ぞろいです。

 

北海道へ行かれたら、エビ・カニ・ウニ・イクラもいいけど、是非、ラーメンの食べ歩きも一度お試しください。

北海道らーめん日記 No.3

旭川ラーメン村の続きの話をします。

 

8軒のお店が並んでいるのですが、そのうちの1軒が全国展開している有名店だったのに驚きました。

ラーメンフリークなら誰もが知っている超有名店です。

その店は大概どこかにはあります。(ちなみに私のすぐ近くにもある)

ラーメン村の8割が観光客という事になると、北海道にまで来て食べるわけがないと思うのですが・・

それよりも何よりも、、、

ラーメンコンサルタントを名乗る者として大変恥ずかしい話ですが、、、

その有名ラーメンチェーンは、どちらかと言うと「九州とんこつ系」の店と思っていました。

麺も細く、白い色。

到底、北海道ラーメンとは違うと思っていましたが、8軒の中に入っているという事は、北海道ラーメンだという事なわけで。。。

ここで終わってはラーメンコンサルタントの看板を下ろさなければならないので、あれやこれやで調べてみました。

 

そうしたら、面白い情報を耳にしました。

本当か、それとも伝説かは分かりませんが。。。

 

その有名店が1号店をつくる時。

とある麺メーカーの担当者と打ち合わせした時の事。

担当者が「どんなラーメンが好きなの?」と聞いたら、

その若きオーナーが「サッポロ一番塩ラーメンが好き」と答えたとの事。

それで、その味に近いラーメンを作ったそうな。

言われてみれば、味は近いと思う。

 

当然のことながら、8軒の中では、その店は一番かっこよく、きれいでセンスもいい。

しかし入りは全くだった。

ラーメン界は本当に流れが早い。。。